夫の浮気をかばう義母

旦那と私は職場恋愛で結婚。

実は小学校・中学校の同級生だ。

とはいっても同級生のときはお互い特に恋愛対象として意識していなかった。

高校では別々になり、私はその後地元の大学を卒業し、地元の中小企業に就職。

入社後に知ったが、この会社の社長が旦那の父親だった。

一方旦那は東京の有名大学を受けるも不合格。

すべり止めの大学に通うも遊びほうけて、二回留年。

そんな大学時代を送ったので、就活でも希望の会社には入れず、新卒で入社した会社を半年で退社。

その後、職を転々とし、地元に戻ってきて義父の会社に就職した。

同級生が大人になり再会したことで、お互いに意識しはじめ、交際に発展。

2年ほど付き合い結婚した。

ただ、しょうもない男だった。

子供ができても朝まで飲み歩く。

パチンコで金をすりまくる。

これくらいまでは私も好きだったので大目に見ていた。

旦那の不倫を知るまでは...。

旦那の不倫発覚はあっけないものだった。

子供の写真を撮るとき、旦那の携帯のほうが画質が良いので借りた。

写真フォルダを見るとそこには、若い女とベッドで撮ったらしきツーショット...。

私「なにこれ...。」

問い詰めると、すぐに浮気していたことを白状した。

謝るかと思いきや...

旦那「これくらい別にいいだろ?男ならみんなやってるよ!」

私「なに言ってるの?開き直らないでよ!」

旦那「うるせえなぁ!」

全く話し合いにならず、旦那はそのままどこか飲みに行ってしまった。

旦那は、家事も育児もしない。

「俺はあの会社の後継者だからな」と毎日のように言い、大きな態度をとっていた。

子供もいるので、離婚はする気はなかった。

ただ、旦那に人として、父親としてちゃんとして欲しかった。

仕方なく義母に相談することに。

それまでの義母との関係性は良くも悪くもない感じだった。

旦那の実家は近いので、近くを通ったので孫の顔を見せにちょっと寄ったというていで義母に会った。

私「お義母さん、相談があるのですがいいですか...」

義母「あらどうしたの?」

私「実は、〇〇(旦那)さんが浮気をしていて...。」

義母「えっ!?」

義母の表情が変わった。

私は同じ女性として、同情してくれるのかと思っていたが、義母から出てきた言葉はとんでもないものだった。

義母「まぁあの子もたまには息抜きも必要だからね~しょうがないわよね。」

私「は...?」

あまりにもビックリして思わずこんな言葉がでてしまった。

さらに義母が続ける。

義母「あなた、あの子のこと大事にしてあげてる?あの子も寂しかったんじゃない?」

(えっ私が悪いの?)

今までなぜあの両親からあんなクソ息子が産まれるのか分からなかったが、やっと理解できた。

義母の遺伝だ。

あまりの理不尽さに言葉が出なくなった。

義母が最後にこう言った。

義母「もう子供がいるから、相手の女にあの子を取られることはないわよ!あの子も遊びでしょ!」

まさか慰めのつもりなのだろうか?

その日は泣きながら帰り、子供にすごい心配をかけてしまった。

その後、数日間家の雰囲気が悪かった。

なぜか旦那はあまり家いないし、いるときも口をきこうともしない。

(なんで不倫したお前が不機嫌なんだよ。)

どうしていいか分からず、最終手段として義父に言おうと決めた。

義父は社員か取引先の人間まで、どんな人間にも丁寧に接しており、非常に人望がある方だ。

社員時代にも社長である義父の悪口をきいたことがなかった。

ポンコツの息子(旦那)を入社させた際も社員達は、「社長の息子なら俺たちがめんどうみよう!」

と言っていたほどだ。

旦那の両親と私達の家族は月に1度は一緒に食事をしていた。

義父と二人で話してもいいのだが、どうせなら正々堂々、旦那と義母がいる前で言おうと決めた。

当日、いつものように食事を終えたところで、私は切り出した。

私「お義父さん、ご相談があります。」

義父「どうしたんだい?」

私「〇〇(旦那)さんが浮気をしていて...。」

義父「なんだって!?」

ここで旦那が話を遮ってきた。

旦那「おい!それはもう終わったことだろ!こんなとこで言うなよ!」

私「終わったこと?あの女と終わったとかも聞いてないし、話をしてる途中で逆ギレしてうやむやにしただけでしょ!」

ここで義母が参入してきた。

義母「あなたねえ~この間も言ったでしょ?そんな小さなこといちいち言うんじゃないの!あなたに魅力がないから浮気するんでしょ?あなたが反省しなさいよ!」

私「いや、それはおかしいと思いますよ。」

義母「私のことがおかしいって言うの!?そんなに嫌なら出ていけばいいじゃない!」

旦那「そうだよ、文句あるなら出ていけ!誰の金で生活してると思ってるんだよ!」

調子乗って旦那も加勢してきた。

それまでずっと聞いていた義父が重い口を開いた。

義父「馬鹿と浮気性は遺伝するのか。」

冷たい目で義母と旦那を見てこう言いながらため息をついた。

そして、義母にむけてこう続けた。

義父「息子の浮気をかばうなんてどれだけ恥知らずなんだお前は?あれから反省していないのか?」

急に義母の顔がひきつった。

義父「まさか私と一緒になってからもあるんじゃないのか?」

義母「いえ、それは絶対ないです!」

私と旦那がなんのことか分からずキョトンとしていると義父が話をしてくれた。

義父「こいつは昔、浮気をして結婚が破談になったんだよ。」

義母「やめて!その話はしないで...。」

義母には義父と結婚前に婚約者がいたようだ。

しかし、義母が他に男をつくり、それを知った婚約者が結婚を破談にした。

結局、義母は浮気相手の男にも捨てられた。

親や親戚からも相手をされなくなり、ボロボロになってこの地域に引っ越してきたらしい。

義父「まぁお前に子育てを任せっきりにした私の責任だな。少なくとも浮気の善悪くらいつく子に育てて欲しかったが。」

うなだれる義母をよそに義父が旦那にむけて話をはじめた。

義父「(私)さんに出ていけだと?お前がこの家に必要な人間だと思っているのか?出ていくならお前だよ。」

旦那「え...。」

義父「仕事では(私)さんのほうがはるかに優秀だぞ?かと言って、お前みたいな人間が子供を育てられる訳もない。働くくらいしかできることはないだろ?」

旦那「...」

義父「仕事も半人前なうえに、家庭では父親としての役目も果たさず、浮気だと?ふざけるな!!」

ここで義父の怒りが頂点に達し、3人とも震えあがっていた。

さらに義父は続けた。

義父「お前はなにか勘違いしてないか?俺はお前を後継者にするつもりはないぞ。」

旦那「えっ...ど、どうして!?」

義父「会社でお荷物のお前が社長になれるわけないだろ!」

当然だ。

旦那は仕事ができないのに生意気な典型的なダメ社員だ。

義父「お前を働かせているのは、定職につけないお前が人様に迷惑をかけるなら、親として自分の監視下に置いたほうがいいと思ったからだ!!」

旦那「そんなぁ...」

半べそをかきだす旦那

義父「お前が唯一褒められることは(私)さんという素敵な女性を嫁に貰えたことだけだ。それなのに...浮気なんて!!」

半べそをかくを旦那に真っ青な顔をしてうつむく義母。

爽快な光景だった。

義父「(私)さん、本当にこのバカ息子が申し訳なかった。」

こう言って義父は深々と頭をさげた。

義父「あげくの果てにはお前(義母)は訳の分からんことまでぬかして...」

 

その場は一旦解散した。

家に帰ると旦那からようやく謝罪の言葉が出た。

旦那「今まで調子乗ってた。本当にごめん。今日からちゃんとするように頑張るから一緒にいて欲しい。」

これを義父に報告し、2人で相談し、ある条件で旦那を許すことにした。

旦那の給料は私の管理する口座に振込。旦那は1年間おこずかいなし。

現在旦那はお金もないので、仕事が終わるとまっすぐ家に帰り、子供のめんどうを見る生活をしてる。

横柄な態度もなくなった。

義母のほうは会うと気を遣って私の機嫌をとるようになった(笑

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