私をさんざんコケにした夫と義母の悲惨な末路
私は義実家に行くのが苦痛だった。
義母がねちねちと口撃してくるからだ。
私「こんにちは。お変わりなかったですか?」
義母「代わり映えしないのはあなたでしょ。めでたい話もないし。」
挨拶もそこそこに、さっそく嫌味を言ってくる。
私たちに子どもがいないことが義母の最大の不満だった。
何を話していても、最後は必ず子どもの話に行き着く。
私「そうだ、これ少しですけど。」
義母「まあ!ありがとう」
義実家には毎回小遣いを渡していた。
嬉しそうに受け取るが、しばらくするとまた嫌味。
義母「(私)さん、仕事は?相変わらず忙しいの?」
私「はい。」
義母「家のことはできてる?」
私「はい、なんとか。」
義母「そうよねえ。子どもがいないんだから楽なもんよねえ。」
こういうとき、いつも夫は知らん顔で義父とテレビを見ている。
義母「いつになったら、孫の顔を見せてくれるの?」
私「あの~私たちは子どもはまだ考えてないんです。」
私はいつも、こう答えていた。
だが義母は決して引き下がらない。
私たちが子どもを望んでいないわけではないと、薄々察しているのだろう。
義母「子どもは宝物よ。」
私「そうですね。かわいいとは思いますけど、今のところはまだ。」
義母「子を作らないなんて結婚した意味ないじゃない。ちょっと〇〇(旦那)、あなたはそれでいいの?」
旦那「うーん」
旦那「それよりそろそろ昼飯にしない?今日のメニューはなに?」
義母「そうね。今日はビーフシチューよ。昨日から煮込んであるの。」
全く頼りにならない旦那だが話題を変えることくらいはしていた。
もっとも、自分が居心地悪くならないためだろう。
旦那「うまそう!」
義母「(私)さん、ちょっと手伝ってくれる?」
私「…はい」
そうして、私は義母とキッチンへ向かった。
義母「ところで、あなたたちは結婚して何年かしら?」
私「もうすぐ3年になります。」
義母「検査はしたの?不妊治療でも何でもして、早く産んだらどう?」
まだ作る気がないと言ってもできないことの言い訳だと思われているのだろう。
この日も義母にエンドレスで嫌味を言われながら、メイドのようにこき使われ、くたびれ果てて帰宅した。
義母から検査の話が出たが、実はとっくに不妊の検査は受けていた。
「女性だけでよくない?」
とさんざん渋っていた旦那を半年かけて説得した。
いざ結果をあけてみると旦那側に不妊の原因があった。
デリケートなことなので私は最大限旦那に気をつかった。
それで「子どもはまだいらない」と言って義母に押し通していたのだ。
そんな日々が続くなか、ある日義母がとんでもないことをやらかす。
出社すると、上司から会議室に呼ばれた。
入ると部長もいたのでなにかやらかしたかとドギマギした。
上司「昨日、君のご家族から部長宛に電話があったんだ。」
私「え...はい。」(誰だ?)
部長「退職したいというのは本当かね?」
私「え??そんなこと全く思っていませんが?」
上司と部長は顔を見合わせた。
部長「君のおかあさまから、子作りに専念したいから会社を辞めさせたいと連絡があったのだが。」
私「え!?!?」
なぜ母がそんなことを言うのだろう。
いや、待てよ...母じゃなくてまさかアイツが...?
部長「そういったことは本人の口から直属の上司に相談していただきたいとお伝えした。」
私「はぁ。」
部長「辞められない雰囲気があり言い出せないで悩んでいると言われたのだが...。」
上司「私自身、そんな気はないが、もしそういう雰囲気があるなら正直に教えて欲しい。」
会社のほうではかなりの大ごとになっているらしい。
それも当然だ。
それが事実ならただのブラック企業。
とりあえず上司と部長には私に辞めたい気持ちは一切ないことを伝えた。
なんならこんな騒ぎを起こしたことでクビにしないでくださいと頭を下げた。
部長と上司は「そんなことしないよ」と笑っていたが、私には笑いごとではなかった。
まず自分の母にこのことを確認すると、当然そんなことしていないとのこと。
となれば、次に確認する相手は義母だった。
義母「もしもし、どうしたの?」
私「お義母さん、私の会社に電話しましたか?」
義母「ええ、しましたけど?」
やはり義母だった。
私「なんで勝手に私が辞めたいなんて嘘を言うんですか?会社でかなり大ごとになってるんですが。」
義母「あなたがいつまでたっても子どもをつくらないからでしょ。」
すごいムカついたのでもうハッキリと言ってやることにした。
私「前から思ってたんですけど、私達に子どもがいるかどうかってお義母さんには関係ないですよね?」
義母「あら、なにそれ!孫の顔が見たいって思ってなにがいけないの!?」
私「それは理解できますけど、強要するものではないですよね?しかも会社に電話するなんて非常識すぎます。」
義母「あなた何様!?子ども作れないならいっそ離婚しなさいよ!」
義母はそう言って、一方的に電話を切った。
家に帰って、旦那にも義母の件を伝えた。
私「職場は本当に迷惑だからやめさせてね。」
すると旦那から驚愕の言葉が。
旦那「おふくろから聞いたけどお前ちょっと言いすぎじゃないか?」
私「言い過ぎって... こっちは会社にまで迷惑かけて大変だったのよ。辞めさせられたら私達シャレにならないでしょ?」
旦那「それにしても言い方があるだろ?おふくろは純粋に子どもを楽しみにしているだけなんだし。」
私「そうだけど... こっちだってずっと子どもの件はあなたに気をつかってきたのよ。」
旦那「...。」
さすがに今の言い方はきつかったと思った。
私「言い過ぎた。ごめんなさい。」
旦那「全部お前のせいだろ。」
私「は??」
旦那「たしかに検査では俺に問題があるってなっだけど、お前がおふくろと仲良くしないこととか、全部そういうストレスのせいだからな。」
(は?コイツなに言っちゃってんの?)
私「いやいや、おかしいでしょ。」
旦那「先生も原因の一つにストレスもあるかもしれないって言ってたから。」
いやいや、この時代どんなことでもストレスが一因ってお決まりの言葉だわ。
そもそも男性の不妊症の根本的な原因なんてほぼわからない。
私「じゃあなんで私は不妊じゃないの?アンタよりはるかにストレス感じると思うけど。」
旦那「はぁ!?料理だって買ってきた物が多くて、栄養のバランス取れてない!」
私「だからなに?」
旦那「そんなんで健康な精〇作れる訳がない!な?お前が原因だろ?」
このバカ男は本気でこんなこと言ってるのか?
私「ちょっと頭悪すぎない?そんなんだから失敗すんのよ。」
旦那「失敗ってなんだよ。」
私「分かってるでしょ。食事が買った物ばっかになるのはあなたのせいでしょ?」
旦那「はぁ!?」
もうコイツとは離婚しようと思ったので全部言うことにした。
私「頭悪いのに夢見て、結婚してすぐ会社辞めて、起業して失敗したのはだれ?」
旦那「...。」
私「非正規のアンタの給料じゃ共働きでも家庭がまわらない。だから、こっちは無理に残業して稼いでる。それで食事作る余裕がないんでしょ!」
旦那「妻として夫の夢を応援するのは当然だろ!辛いときこそ支えるのは夫婦なら当たり前だ!」
私「だからずっと支えてきたでしょ?嫌なことしか言わないクソ親にもお小遣いあげて、ご機嫌とって。"この会社は俺の価値を分かってない"とか学生みたいなこと言って仕事コロコロ変えても文句一つ言わなかったよね?それで私のせいでストレスがたまるならどうぞ出て行ってください。」
(家は私名義の賃貸。)
旦那「お前なんだ急に!まさか... さては他に男作ったな!?」
私「は!?!?」
旦那「そうだろ!?急に文句ばっか言い始めて。最低な女だな。」
どうしたらこんなにバカなことが次から次へと浮かぶのか教えて欲しい。
私「そうだったらまだ私の人生幸せだったかもね。」
旦那「どういうことだよ!」
私「朝から晩まで仕事して帰ってきたら家事して、休日はあんたの親にこき使われて、浮気する暇もないんだよ!」
旦那「ウソつくな!」
私「もういいわ。限界。出て行って。」
旦那「離婚する気か!?」
私「当たり前でしょ!」
旦那「後悔するなよ?浮気で離婚って慰謝料要求するからな。」
私「好きにしたら。なにもないから永遠に証拠探しをするだけよ。」
旦那がバカすぎて改めて離婚を決意してよかったと思った。
こうして旦那は家を出ていき、離婚の協議を進めることになった。
旦那が家を出てからすぐ義母から連絡が来た。
私「どうしました?ご存知かと思いますが、私達もう離婚するので。」
義母「えぇ〇〇(旦那)から聞いたわ。そのことなんだけど、離婚考え直したら?」
子どもができないなら離婚しろと言っていたくせに、急にこんなことを言うので戸惑った。
私「どうしてですか?子どもを作れないなら離婚しろと言ったのはそちらですよね?」
義母「そのことなんだけど、もちろん子どもがいたほうがいいけど、いなくても何も困らないわ!」
(なんだコイツ、気持ち悪い。)
私「へぇ~私は子ども欲しいですよ?」
義母「え?そうなの!?」
私「そりゃあ女性ならそう思いますよ。」
私「でも、それはお宅の息子さんとじゃ無理そうなので。」
義母「そんなっ!酷い!」
私「作れないなら離婚はお義母さんの教えですよ?」
義母「...子どもがいなくても幸せな夫婦はいっぱいいるわよ!」
私「いてもいなくても幸せになれそうにないので離婚するんです。それでは失礼します。」
そう言って電話を切ってやった。
義母の言動の変化は少しひっかかったが、もう関わらないで済むと思うと嬉しかった。
しかし、数日後今度は義母が家に訪ねてきた。
私「どうしたんですか!?」
義母「近くを通ったものだからお元気かなって気になって。」
義母が私の様子を気遣って訪ねてくるなど、今まで一度もなかった。
(ウソつけ!なんだろ。旦那みたいに浮気疑ってるのかな...)
義母「この間のことちゃんと考えてくれた?」
私「え?なんですか?」
義母「ほら、復縁のこと。」
(うわ、まだ諦めてなかったのか)
私「言ったと思いますけど絶対ありえないですよ。」
義母「でも離婚されるとこっちも困るし...。」
私「なにが困るんですか?」
義母「ほら、私もお父さんもそんなにお金に余裕がある訳じゃないし...。」
私「はい??どういうことですか?」
義母「私達はあの子の仕事のこと知らなかったから。」
今まで義父母は起業した旦那がうまくいっていると思っていたようだ。
ところが実家に戻ってくると非正規で食いつないでいて、家に生活費を入れない寄生虫の状態。
旦那から私の収入を聞き、ビックリしたとのこと。
(同じ年齢の男性の平均月収+月10万以上)
今までもらっていたお小遣いの出どころが分かり急に焦り始めたという訳だ。
そりゃあ 30代でフリーターで子供が作れない男なんてもう貰い手がいる訳ない。
(さらにこんな義母もついてくる)
私「それで急に復縁を勧め始めたのか……。」
とにかく義母の身勝手には心底腹が立った。
子どもを産めないなら離婚と言って職場まで巻き込んだくせに、いざ自分の息子が不妊でフリーターと分かると、私を金づるにしようとするとは...
まぁそっちがそういう考えなら私も性悪になってやろう。
私「分かりました。再構築に関して考えています。」
義母「あらそう!!絶対そうしたほうがいいわよ!」
私「ただ、お義母さん一つ懸念点があるんです。」
義母「あら、なにかしら?」
私「いま仕事本当に大変な時期で全く家事に手が回らないんです...。」
義母「あら大変ねぇ」
私「仕事をセーブしようかも考えてたんですが... もし、また彼と生活することを考えると資金面で支えられたらと...。」
義母「あら、なんてできた人なの!そうね~家事なら私が手伝うわ!」
まさに作戦通りの展開だった。
私「でも、それはお義母さんに悪いですし...」
義母「全然大丈夫よ!困ったときはお互い様よ。」
それから義母は洗濯、掃除、夕飯などうちの家事を手伝いに来るようになった。
私「お義母さん、この食材私嫌いなので、次は入れないでください。」
義母「分かったわ。」
私「お義母さん、お風呂って掃除しました?」
義母「あら、忘れた。ごめんなさいね。」
こんな感じでワガママを言っても、私の機嫌を損ねたくない義母はせっせと家事をした。
平日ボロボロに働いているのに、休日義実家で家事をさせられ、お小遣いをあげてるのに嫌味を言われたことを思い出すと罪悪感はなかった。
離婚協議中の旦那からはクレームが入ったが、義母に言うと、「あの子の言うことは気にしないでいいわよ!」とのこと。
そんな生活もそろそろ頃合いだ。
私「この荷物全部段ボールに入れて置いてください。」
義母「分かったわ。でも、どうして?引っ越しでもするの?」
私「そうです! 2人でまた暮らすにしても一回こういうことになった家は縁起悪いと思いませんか?」
義母「まぁ~そう言われると確かにそうね。」
私「だから心機一転、新しい家に引っ越そうと思ったんです!」
私「あ、これは彼(旦那)にはまだ秘密で。サプライズみたいな感じで知らせたいので!」
義母「あ~いいわね!一時はどうなるかと思ったけど、 (私)さんが理解ある人で良かったわ~。」
義母はせっせと引っ越しの準備を進めた。
フツーに考えれば私は訳の分からないことを言っているが、義母は全く疑問を持たない。
(あ~旦那の頭の悪さはこの人の遺伝か~) 引っ越しは無事完了し、その数日後、離婚も正式に成立した。
すると、義母から電話がかかってきた。
義母「(私)さん、息子から正式に離婚したって聞いたけど、どういうことなの!?」
私「もちろん!あんな男、離婚するに決まってるじゃないですか!」
義母「ちょっとふざけないでよ!考え直すって言ったじゃない!散々人をこき使って!」
私「フリーターで中身クソの男と誰が一緒にいたいと思います?しかも、性悪義母つき。事故物件ってやつですよ?人をこき使うって言いますけど、私はお宅に行くたびにそんな感じで扱われてましたよ?」
義母「ウソつき!騙したのね!」
私「お金目当てで復縁すすめる人に言われたくありません。二度と関わらないで!」
そう言って、私は電話を切った。
その後、私は再婚した。
現在は3人の子どもの親になった。
風の噂だと、その後元旦那は実家でひきこもりになったらしい(笑

