私のダメ出しをする旦那と義母に兄が激怒
夫とは合コンで知り合った。
その後、何度かデートを重ねて交際に発展。
1年半の交際を経てプロポーズされ結婚した。
ここまではどこにでもあるようなありふれた話だと思う。
挙式や新婚旅行と幸せな日々が続いていた。
しかし、結婚してから1年半たっても子供ができなかった。
婚約してから入籍するまでの間に妊活を始めていたので、期間としては2年ほどになる。
子供ができないこと自体もつらかったが、何よりつらかったのは義母と旦那の態度が豹変したことだった。
結婚当初は優しかった義母は急に私をなじりはじめた。
「子供産めないってアンタ他になにできるの?」
「どうしょうもない嫁もらっちゃったわね。」
それを旦那に相談すると、思ってもみない言葉が返ってきた。
旦那「まぁそれは事実だから仕方ないんじゃない?」
私「...なんで?」
旦那「こんだけやってできないんだからなにか問題があるだろう。」
確かに何か原因がある可能性はある。
しかし、なぜそれだけで私に原因があると決めつけるのだろう。
揉めたくはなかったが、さすがに黙ってはいられなかった。
私「でも、原因がどっちにあるか分からないじゃん...。」
旦那「はぁ?そんなのお前に決まってるじゃん!」
私「え?なんで...?」
すると、旦那から驚きの答えが返ってきた。
旦那「だって、お前もう29歳じゃん。男は年齢いっても大丈夫だけど、女のお前は違うだろ?」
私「そ、それだけで?」
旦那「それにお前は2人兄弟だけど、俺は4人兄弟だぞ?」
私「ん?そ、それが?」
旦那「遺伝的にもうちは問題ないってことだろ」
妊活について詳しく調べていたわけではなかったが、さすがにその理屈はおかしい。
ただ、もともと気が弱い私はこのとき義母からの心ない言葉ですっかり疲弊していた。
さらに、「もしかしたら本当に私に原因があるのかもしれない」という不安もあり、何も言い返せなかった。
その数日後、義母から電話がかかってきた。
義母「ねぇあなたそろそろ検査したらどう?これだけできないっておかしいでしょ。」
私「は...はい。」
私自身も検査の必要性は感じていたが、義母から言われると非常に嫌な気持ちになった。
義母「あなた暇でしょ?今週中に行ってきなさい。」
(なぜこの人に命令されるんだ...。)
私「はい、(旦那)さんと日程相談します。」
義母「ん?あの子は行く必要ないわよ。あなただけで十分よ。」
なるほど、親子そろって同じ考えなのか…。
とはいえ、検査で私に異常がなければもう責められることもない。
そう自分に言い聞かせ、1人で検査を受けに行くことにした。
検査結果が出るまでは不安な日々が続いた。
もし異常があったらどうしよう。
旦那や義母になんて言われるのだろう…
そして、いよいよ結果を聞く日が来た。
医師「正常ですよ。」
私「良かった...」
医師「まずはしっかりタイミング法を続け、気になるようであればご主人様も一度検査をおすすめします。」
私「はい!!ありがとうございます!」
ほっとして、気持ちがかなり軽くなった。
家に帰ると義母が来ていた。
結果が出る日を聞かれていたので、なんとなく来るような気はしていた。
私は安心した気持ちで検査結果を伝えた。
すると旦那と義母からまさかの言葉が返ってきた。
義母「あらおかしいわね~。」
(え?なにが?)
旦那「そのクリニック大丈夫なの?」
(ん?どういうこと?)
最初、2人が何を言っているのか全く分からなかった。
義母「やっぱり新しいクリニックはダメね~。ちょっと遠いけど、私の知っているとこ紹介するわ。」
そこでようやく理解した。
この2人は、私の検査結果が正常だったこと自体を「おかしい」と考えているのだ。
そこからは地獄だった。
あるはずもない異常を見つけるため、私は3つの病院で検査を受けさせられた。
当然、どの病院でも結果は正常だった。
ない異常が見つかるはずもない。
それでも旦那と義母は「どの病院でも見つけられない正体不明の異常が私にある!」と思い込んでいた。
さらに義母は「妊娠にいいから!」と言って、怪しげなものまで私に食べさせたり、飲ませたりするようになった。
正露丸より強いにおいのする漢方や、何かの生物の血を混ぜたというスープなど、内容もかなり不気味だった。
「妊娠はうつる」という明らかな迷信まで信じ、私の友達に妊婦がいないかと聞いてきた。
妊婦の友達がいるなら、すぐに会ってこいとまで言われた。
旦那に泣きついても、返ってくる言葉はいつも同じだった。
旦那「これはお前の問題だから仕方ないよな~」
とうとう私も我慢の限界を迎え、電車で2時間ほどの兄の家へ逃げ込んだ。
実家は飛行機を使わなければ帰れないほど遠かったため、頼れるのは兄しかいない。
最初、私は泣いてばかりでうまく話せず、そんな私を兄嫁が一晩中なだめてくれた。
翌日、少し落ち着いたところでこれまで受けてきた仕打ちを兄と兄嫁に話した。
兄は激怒し、兄嫁は私と一緒に涙を流してくれた。
兄嫁「辛かったね、よくがんばったね。」
兄「とりあえず今から俺が行って、話をつけてくる。」
私「え?なんの?」
兄「まぁ任せて!」
そう言って、兄は旦那に会いに行った。
しかし、帰ってきても何を話したのかは教えてくれない。
兄からは、しばらく家にいるように言われた。
私は姪っ子と遊びながら過ごし、少しずつ心も落ち着いていった。
兄の家に転がり込んでから1週間ほどたったある日、兄から「今日、旦那と話し合う」と言われた。
私「でも...今は会いたくなくて...」
兄「大丈夫!俺も一緒にいるから!」
ここまで助けてくれた兄の頼みを断ることもできず、話し合いに行くことにした。
家に着くと、旦那だけでなく義母までいた。
(うわ~この場からいなくなりたい...)
そう思ったが、すぐに旦那の異変に気づいた。
旦那は絶望したような表情をしていた。
一方の義母は、なぜ自分が呼ばれたのか分かっていない様子。
兄「で?結果をみんなに報告しろよ。」
兄が旦那にそう切り出した。
(結果??)
私も義母も、何のことか分からず顔を見合わせた。
旦那「....」
兄「ん?どした?黙ってたら分からないぞ?」
旦那「え...いや...。」
兄「早く結果言えよ!検査結果もあんだろ!早く出せ!!」
突然兄が怒鳴り、一同が凍りつく。
すると旦那は、恐る恐る1枚の紙を机の上に出した。
それを見た瞬間、私はハッとした。
義母「これどういうこと?」
兄「まだ分からないですか?」
義母「ちょっと!全然分からないわ。」
義母は不機嫌そうに言い、旦那はうなだれていた。
兄「だ~か~ら~アンタの息子は不妊症ってことだよ!!」
検査結果には、精子の数と運動率が基準値を大幅に下回っていることが示されていた。
義母「ウソよ!そんなはずないわ!」
兄「検査結果がそう示してるんだよ!」
兄は完全に喧嘩モードだった。
兄「おい、お前が不妊症でも妹を大事にしてくれれば俺は良かったんだよ。」
旦那「う...」
兄「でも、お前とお前の母親が妹にしたことを俺は絶対許さないからな?土下座して謝れ!!」
兄の勢いに圧倒され、旦那は泣きそうな顔で土下座した。
兄「お前もだよ!!クソ男の母親!」
義母「えぇ!?」
兄「早く謝れ!!!」
義母もばつが悪そうにしながら、しぶしぶ旦那の隣で土下座した。
その後、兄がここまでの経緯を話してくれた。
「話をつける」と言ったあの日、兄は旦那のところへ行き、検査を受けさせたらしい。
旦那も兄には逆らえなかったようだ。
兄としては、旦那にまさか異常が見つかるとは思っていなかったらしい。
ただ、私が受けた仕打ちを、そのまま旦那にも味わわせるつもりだったという。
ところが、話し合いの前日に検査結果を問い詰めると、まさかの結果が判明した。
その後、私は旦那と離婚。

